皆さんこんにちは。クーペです。
今回は、労務安全書類についてを説明していきます。書類作成において、気をつけるポイントもお伝えしていきますので是非、最後までご覧下さい。それではどうぞ!
労務安全書類とは?なぜ労務安全書類が必要なのか?
労務安全書類とは?
労務安全書類とは下請負人が工事に入る時に元請けに提出する書類のことをいいます。建設業界では「安全書類」、「安全衛生書類」と呼ばれることも多いです。様式は全国建設業協会から出されている全建統一様式が基本となりますが、ゼネコンで用意されている場合もあります。しかし記入内容については、概ね共通しています。
なぜ労務安全書類が必要なのか?
危険作業が伴う建設現場において、安全対策を講じることは必須です。では具体的にどうやって安全対策を行っているのかを明確にするのが労務安全書類です。安全対策についてを考え、共有し、書類にして可視化させることで安全意識が高まり事故を未然に防ぐことに繋がります。また、事故が起こってしまった際に、責任の所在を明らかにする目的もあります。これらのことから労務安全書類は作業員の安全や権利を守るために必要な書類であるといえます。
労務安全書類の種類
それでは労務安全書類の種類についてを具体的にみていきましょう。
- 再下請負通知書
- 外国人建設就労者建設現場入場届出書
- 下請負業者編成表
- 施工体制台帳
- 施工体系図
- 作業員名簿
- 安全衛生計画書
- 新規入場時等教育実施報告書
- 新規入場者調査票
- 移動式クレーン・車両系建設機等使用届
- 移動式クレーン等持込時の点検表
- 持込機械等(電動工具・電気溶接機等)使用届
- 電動工具等持込時の点検表
- 工事(通勤)用車両届
- 有機溶剤・特定化学物質等持込使用届
- 火気使用願
上記が主な労務安全書類になります。上記を必要な項目に応じて、工事ごとに作成する必要があります。書類の量が多いので初めは、なかなか大変ですが、慣れてしまえばスムーズに作成できるようになります。

労務安全書類の作成で気をつけるポイントとは?
最後に、労務安全書類の作成で気をつけるポイントをみていきましょう。
●車検証、自賠責保険、任意保険の証券、資格者証はコピーをとっておく
車検証、自賠責保険、任意保険の証券は、車両届を提出する場合、添付書類としてコピーの提出を求められることも多いです。このため普段から上記のコピーを準備しておくことでスムーズに書類の提出ができます。それぞれ有効期限等がありますので、期限日を迎え更新後、新たな証書が届いた時点で必ずコピーをする習慣を取り入れるといいでしょう。また、作業員名簿の中に資格を記入する欄があり、こちらも添付書類として資格者証のコピーを求められることがありますので、入社時などに社員からコピーをもらっておくとよいでしょう。
●提出期限を確認しておく
これは基本的なことになりますが、必ず書類の提出期限を確認しましょう。書類作成に取り掛かる前に確認することで他の業務とのバランスや優先順位を明確にできます。
●下請業者がある場合は下請業者にも書類作成のお願いをする
下請業者がある場合には、下請業者にも書類を作成してもらう必要があります。したがって的確で分かりやすい指示が必要になってきます。自社の書類の場合は、やり取りが社内で完結するのでスムーズに進みますが、下請業者の場合は、やり取りがスムーズにはいかないことが多いです。そのため必要書類の作成は早めにお願いしておくことが大切です。また書類作成を依頼する際は、必ず提出期限日を設けましょう。提出期限日は、余裕を持って設定しておくことをおすすめします。
●不明な点があったら元請けや担当者に確認する
これまでお伝えしたように労務安全書類はとても大切な書類です。このため、不明な点などがあったら必ず担当者に確認をしましょう。よく分からないまま勝手な判断で書類を作成することは避けましょう。
●一通り書類ができたら押印前に元請けの担当者に確認をしてもらう
一通り書類ができたら、書類のデータを元請けの担当者に確認してもらうといいでしょう。そこで修正等があれば修正し、最終的に承認を得た段階で印刷にかかり、押印をして提出という流れの方がスムーズにできるでしょう。
まとめ
- 労務安全書類とは、下請負人が工事に入る前に元請けに提出する書類のことをいう
- 労務安全書類は作業員の安全や権利を守るためにある
- 労務安全書類は工事ごとに作成する必要がある

労務安全書類はとても大切な書類ですね!
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