建設業の事務とは?建設業事務の業務内容、必要なスキル、メリットについてを説明します!

 皆さんこんにちは、クーペです。

 今回は建設業の事務について、詳しくお伝えしていきます。建設業事務歴10年という経験から感じたリアルな実態をお届けします。これから建設業の事務で働いてみたいと思っている方は是非、必見です!

目次

建設業の事務とは?業務内容と一般事務との違いについて

 建設業の事務とは建設業を営んでいる会社の事務のことを言います。大きなカテゴリーの中でいえば事務になるのですが、建設業の事務の場合は「事務」+「建設業」という形になり、一般事務にはない「建設業」が、もれなく付いてきます。この「建設業」の部分が一般事務との違いになってきます。したがって、「事務」の部分に関しては一般事務と何ら変わりはありません。それでは具体的な業務内容と、一般事務との違いについてをみていきましょう。

建設業事務の業務内容

 建設業事務の業務は多岐にわたります。その会社の規模にもよりますが、ある程度大きな会社であれば総務、庶務、経理と部署が分かれていて業務の分担がなされています。しかし会社の規模が小さいところになると、業務の分担がされておらず、少人数で全ての事務の業務をこなしていかなければなりません。実際のところ、部署が分かれている会社は少数で、全ての事務を数名でやっている会社の方が多いです。

それでは具体的な業務内容についてを説明していきます。今回は「建設業事務」だけにフォーカスした業務内容を記載しました。経理や雑務の部分も含めると膨大な量の業務内容になりますので、今回は「建設業事務」だけに絞っております。

建設業事務の業務内容

  • 電話対応
  • メールのチェックと送信
  • 見積書、請求書の作成と確認
  • 郵便物等の発送の手続き
  • 安全書類の作成
  • 注文書、契約書の作成
  • 消耗品等の発注業務
  • 入札に関する手続き
  • 建退共の手続き等
  • 出勤簿の作成
  • 作業日報の確認
  • 経営審査事項の書類作成
  • 車両や備品等の管理
  • 各種工事書類の作成(完成図書など)

 上記が具体的な「建設業事務」の業務内容になります。しかし上記以外にも、掃除、来客者へのお茶出しなどの雑務も多いです。さらに上記は通常の業務ですが、イレギュラーな業務が入ることもあります。例えば、現場が遠方である場合、アパートや駐車場の契約をしたり、試験や講習会があれば申し込みをしたり、助成金の申請をしたりと通常の業務以外の仕事が入ることもあります。また経理の部分も加われば給与計算、社会保険等の手続き、年末調整、毎月の支払い業務、決算、銀行まわり、経理ソフトへの入力、現金精算等々、、多くの業務をこなしていくことになります。このように建設業の事務は幅広く業務をこなしていくことが必要になります。しかし初めから経理の部分やイレギュラーな仕事を任されたりすることは少ないでしょう。初めは簡単な名簿作成など純粋な建設業の事務の部分から入っていくことが多いです。

一般事務との違いについて

 前章では業務内容についてをお伝えしました。ここでは一般事務との違いについてをお伝えしていきます。

一般事務との違い

  • 会計処理の方法や勘定科目が異なる
  • 建設業法に則った書類の作成等が必要
  • 経営審査事項など建設業独自のものがある
  • 建設業独自のルールが多い

 上記が一般事務との違いになります。大きな違いは「建設業」という部分で専門的な知識が必要になってくるところです。また会計処理の方法も違ってきます。具体的には、一般事務にはない「未成工事支出金」という勘定科目を使うなどがあります。しかし、「事務」という部分については一般事務と比べて大きな違いはありません。

求められるスキルとは?

建設業の事務で求められるスキルとは何でしょうか?詳しくみていきましょう。

①基本的なパソコン操作ができること

 まずは基本的なパソコンの操作ができることです。具体的には、Word、Excel、powerpointを使えること、さらにタイピングができることです。プロフェッショナルである必要はありませんが、最低限の操作はできる方が好ましいです。

②コミュニケーション能力があること

 次はコミュニケーション能力があることです。事務といえば黙々と机の上でパソコンに向かって、仕事をしているイメージがありますが、建設業の事務は意外と人とのやり取りがあります。特に社内の方とのやり取りが多くあります。具体的には、工事の内容など現場のことは、実際に作業をする方が把握しているので、事務側は作業員の方に確認をして書類を作成したりします。これが日常茶飯事にあります。このため、コミュニケーション能力も求められるスキルの一つです。

③人に対しての気遣いができること

 気遣いができることも求められるスキルになるといえます。なぜなら建設業の事務は現場で作業をされる方のサポートをする役目も大きいからです。誰かをサポートする為に気遣いは欠かせません。これをしておけば、相手が楽になるかな?と相手の立場で物事を考え、気遣いをしていくことで評価に繋がるでしょう。

④やる気とこの仕事を楽しむことができる人

 最後は、やる気と、この仕事を楽しめる人が求められるでしょう。仕事を継続していき、実務をやっていく中で、仕事の楽しさを見い出すことができれば自分自身の満足感にも繋がります。またその頃には会社にとっても、あなたはなくてはならない存在になっていることでしょう。

建設業の事務で働くことのメリット

 建設業の事務で働くことのメリットはあるのでしょうか?具体的にみていきましょう。

①給料が他の事務に比べて高い

 建設業の事務は、一般事務と比べて給料が高めである傾向があります。

②基本的に定時で帰れる

 業務内容は多岐にわたるので忙しいことが多いですが、基本的に定時で帰れます。イレギュラーな仕事以外の通常業務はパターンが決まっているので、ある程度の納期も見えやすく自分のペースで仕事をすすめることができます。回数をこなしていくことで余裕をもった仕事をできるようになるでしょう。ただし、繁忙期やイレギュラーな仕事が入った場合はこの限りではありません。

③様々な経験ができる

 これまでお伝えしたように、建設業の事務は業務が多岐にわたります。言わば、何でも屋的な存在でもあります。そのため何でもやらなくてはなりません。でもこれは裏を返せば自分の経験にもなる為、メリットといえます。実務から学ぶ事は多く、そして意外にその経験や知識が普段の生活で役立つことも多いです。

④コミュニケーション能力がつく

 人と話すことも多いので、コミュニケーション能力が確実に身につきます。クーペは作業員の方と普通に話せるようになりました(笑)入社したての頃はとにかく、見た目が怖い人が多く、挙動不審でした(笑)自分から話すなんてもってのほか!!でも話してみると皆さん本当に優しい方ばかりで、ずいぶんと見た目に騙されました(笑)

未経験者でも大丈夫なの?

 建設業の事務では、専門的な知識が必要になってくるので、未経験者でも大丈夫か?という声を多く耳にします。確かに専門的な知識は必要ですが、実際のところは働きながら学べるので未経験者でも挑戦できる仕事といえます。もちろん事前に資格や経験があった方がいいのですが、資格がなくても日々の業務の中で学び、仕事をしながら資格を取得することもできます。さらに未経験者の方が業務に取り組みやすいところもあります。これまで一般事務での経験があった方が建設業の事務に転職された場合は、これまでとのやり方の違いに混乱することが多いです。したがって未経験者の方が素直に知識を吸収できる部分も多いです。このことから、建設業の事務は未経験者でも挑戦できる仕事といえます。

まとめ

  • 建設業の事務は「事務」+「建設業」となるため、業務内容が一般事務とは異なる部分がある
  • 建設業の事務は少人数で全ての事務をやっていることが多く、覚えることがたくさんある
  • 業務から学べることが多く、普段の生活で役立つことも多い
  • 未経験者でも挑戦できる仕事である
  • 給料は高めである
  • 基本的に定時で帰れる
クーペ

クーペも未経験からのスタートでした!
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